佐賀の目抜き通り、ど真ん中に穴場！
0歳～90歳が「美味しい」と言う店

　城下町の風情が残る松原川沿いに建つ、真っ白なモダンな建物「佐賀バルーンミュージアム」。その2Fに昨年10月、新しいカフェがオープンした。その名もバルーンが浮かぶ晴れた空をイメージした『ミュージアムキッチン　ハルカフェ』。開店直後のバルーンフェスタ、お正月には2時間待ちの行列ができた。

　「冗談じゃなく0歳から90歳までお客様がいらっしゃるんですよ」と言うのは、店長でシェフの龍洋一郎さん。60席もある店の厨房を一人で預かっているという。しかも和洋創作メニューの豊富なこと！仕入れから行い、スパイスが効いた自慢の「HARUカレー」を長時間かけて仕込み、スイーツもお手製。メニューも随時考案していき、客のリクエストで夜、お酒に見合うイタリアン風のおつまみも作る。龍さんの腕から生み出される料理の範囲はとにかく広い。もちろんコース料理にもバッチリ対応している。

　ファミレス？いやカフェか、オシャレ居酒屋…？名物「ふわとろオムライス」は時間が経っても半熟卵が固くならない。チキンライスとソースが絡んだ濃厚な味わいとそのボリューム感に反して、軽い食感がサクサクスプーンを進ませる。その場の思い付きで『さがファン』おなじみの『佐嘉の絲』の海苔麺を使ってサッとカルボナーラに仕上げてしまうなど、美味しい上に早い！

　聞けば龍さん、和洋中の達人シェフが集う、福岡のホテルで修行後、結婚式場、割烹料理屋と各厨房を渡り歩いてきたそう。流れ流れて佐賀に来て、佐賀駅前の『とも蔵』で更に腕を磨き、ジャンルの違う新店舗を何店も手がけてきた。その経験が買われて今回の抜擢。根っからの料理人だ。

　「料理は才能じゃないです、努力です」と謙遜する龍さんの頭の中は、食材の組み合わせによる味のバランスが常に出来上がっている。ワンコインで軽くカフェもいいけれど、やはりオススメはその味のクオリティーの高さを満喫できるランチコースや夜のコース。周囲に飲食店があまりなく、全面ガラス張りの窓からは佐賀城のお堀が眺められ雰囲気もいい。平日はゆったりできるので、まさに街中の穴場だ。ミュージアムに行かずともどうぞ。

DATA

■住所 佐賀市松原2-2-27佐賀バルーンミュージアム2F MAP
■TEL 0952-37-3366
■営業時間 11:00～17:00（ランチタイム11:00～14:00、カフェタイム14:00～17:00）※ご予約のみ17:00～22:00
■店休日 月曜
■席数 60席（カウンター、テーブル、ソファー席あり）
■カード使用 不可　※PayPay使用可
■喫煙 禁煙
■駐車場 バルーンミュージアム駐車場40台あり（2時間無料）
■Menu 【フード】
平日限定・日替わりランチプレート680円（＋150円～320円でドリンク、スープ、デザート付き）、バルーンセット（全6品・選べるメイン・サラダ・本日の一品・スープ・デザート・コーヒー）1,480円、お子様ランチ（ミニドリンク付き）500円、サンドイッチプレート（サンドイッチ2種・ミニサラダ・フライドポテト・スープ・ドリンク）780円、HARUカレー（ミニサラダ付き）500円、トッピング半熟たまご、野菜、チキンカツなど各80円～200円、温玉シシリアンライス750円、スパゲッティ各種600円～（＋220円～420円でサラダ、スープ、デザート、コーヒー付き）　ほか
※サンドイッチとカレーはテイクアウトあり
【スイーツ】
ガトーショコラ520円、ティラミス550円、アフォガード550円ほか（＋100円でドリンク付き）、ソフトクリーム280円～、サンデーカップ350円～　ほか
【ドリンク】
ブレンドコーヒー400円、ソフトドリンク350円～、ノンアルコールカクテル400円～、ビール550円、焼酎450円、日本酒500円、ハイボール400円～、カクテル450円～、グラスワイン450円　ほか
■ディナーコース（※要予約）は2,500円（全9品・2時間飲み放題付き4,000円）～

取材：森泉敦子