佐賀クチコミグルメ

2016年05月01日

Vol.61「Farmars Kitchen あいちゃん農園 道の駅吉野ヶ里店」※佐賀アバンセ店に統合されました

イタリアと吉野ヶ里の風を浴びて
地産地消で味わう世界の野菜

あいちゃん農園

 吉野ヶ里町、山のふもとに広がる「あいちゃん農園」。そこで育った野菜たちは色とりどりで珍しいものばかり。手作りの有機肥料にこだわり、イタリア野菜をはじめ世界の野菜を育てているのは森田浩文さん。農園の園主であるとともに、農業生産法人の代表でもあり、野菜ソムリエ、レストランのオーナーシェフ、そして町議会議員など多彩な顏を持つ。
 温暖な気候や土壌が南ヨーロッパに似ていると、吉野ヶ里町で西洋野菜を作り7年。また標高200mの地が持つ寒暖差こそ、彩り豊かな野菜を作るにはピッタリな環境だという。

三田川ホルモンのモツちゃんぽん
 にこやかに微笑む森田さんだが、その半生は波乱万丈。東京を拠点とし、金融コンサルタントとして多数の企業買収を手がけ、2回の脳腫瘍に倒れ余命宣告まで受けた。2009年、リーマンショックで大きな痛手を負った森田さんの脳裏に浮かんだのは農業だった。
 イタリア野菜を選んだのは、国内での供給率の低さから。また1年を通して何かしら収穫できるという幅広さからだ。故郷の両親が営んでいる農園を広げ、耕作放棄地も開墾した。通常の野菜も手がけ、今まで培ったビジネススキルを活かして販路を拡大。吉野ヶ里の一生産者に全国各地のホテルや大型チェーンの飲食店から大量注文が相次いだ。



お野菜パスタ
 再起の道も大成功に思えたが、森田さんの中に違和感が生まれる。「これはやりたかった農業じゃない。このままだと農業バイヤーになってしまう」。その後、思い切って今までの販路を断ち、新鮮な野菜を求めている全国の客に一人ひとり直販するスタイルを選んだ。

 トレビス、カリブロ、黒キャベツ、コールラビ、西洋フダンソウなどその数300~400品種。レストラン経営はずっとやりたかったことの一つ。普段なじみのない西洋野菜を、ちゃんぽんやラーメンに合わせることで、新しい味わいや食感が生まれた。料理は飲食店を企業再生で手がけていた時に見よう見まねで覚えたもの。舌には絶対の自信がある。
 「あいちゃん農園」はお母様の名前、あい子さんから。「食こそ生きるベースであり、未来に繋がるもの」。吉野ヶ里発イタリア野菜の可能性はどこまでも広がる。



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DATA

■住所 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町松隈1710-11 道の駅吉野ヶ里さざんか千坊館内 MAP
■TEL 0952-97-8084
■営業時間 11:00~15:00
■店休日 水曜(不定休)
■カード使用 不可
■駐車場 あり
■喫煙 不可
■Menu お野菜カレー、お野菜ちゃんぽん、お野菜ラーメン、タイグリーンカレー(平日のみ)、ガパオライスともに800円、お野菜ピザ、お野菜チーズ焼きともに1000円ほか

外観外観2

ちょっぴり苦味と彩りを料理で楽しんで!

★佐賀アバンセ店
住:佐賀市天神3-2-11 アバンセ内 MAP
℡:0952-26-0011
営:10:30~15:00OS
休:月曜日




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