2023年11月21日
「薪窯ピッツァ Feliche(フェリーチェ)」Vol.132
吉野ヶ里に広がる地中海ワールド!
インパクト抜群のタルトには行列必至

世の中映えブームだが、その衝撃的な画像の正体を求めて平日でも行列ができる『薪窯ピッツァ フェリーチェ』。平野が広がる吉野ヶ里町の真ん中にポツンとその店はある。
漆喰の塗り壁にトタン屋根、木製の扉、木枠の窓…独特な雰囲気を持つ店は、すべてDIYによるもの。「掘っ立て小屋みたいでしょ」と笑うオーナーの荒木克年さんが、店をオープンしたのは2012年。イタリアンのテイクアウトからスタートした。

フェリーチェ…と検索すると、カラフルで大胆なデザートと、ピッツァの画像の両方が出てくる。「うちはピザ屋です!…いや今はカフェでもいいかな(笑)」と言う荒木さんは、高校卒業後、東京での有名焼肉屋を経て、久留米のイタリアンで修業。シンプルな素材で自然発酵させ、手伸ばしで生地を作る本場仕込みのナポリピッツァに魅了された。
「温度管理によって出来も違うし、いびつな形や焦げ目さえも味がある。まるで陶芸のようで性に合ったんです」と、それからピッツァ一筋。2016年には念願の薪窯を据えた。
まるで洞窟のような、手作り感あふれる店内は地中海沿いの国々にありそうな空間。クチコミで噂が広がり、佐賀ではまだ珍しいナポリピッツァを食べようと女性客やカップルが訪れ、食通にも支持される店となった。


今やピッツァと人気を二分するフルーツタルトは、農家にいちごを大量にもらったことがきっかけで誕生した。「賞味期限前に使い切るためにケーキに詰めたんです。それが偶然当たって…。最初から狙って作ったんじゃないですよ」と謙遜する荒木さん。最初は2人でシェアできるように作ったそうだが、一人でまるごと食べる客がほとんどだという。
インパクトは見た目だけではない。ふわふわで軽やかに見えるクリームは、口にすると意外な濃厚さに驚く。また吉野ヶ里遺跡にちなみ、フルーツタルトはその背の高さから、『物見やぐらタルト』、包み焼きピッツァに『勾玉ピッツァ』と名付けるなど、ユニークなセンスも人気の一因だろう。
「入口はどこでもいいんです。楽しんでいただければ」と終始笑顔の荒木さん。わざわざ行きたくなる店の本当の理由がわかった。
DATA
■住所:神埼郡吉野ヶ里町吉田358-2 MAP
■営業時間:(月・水~日祝)ランチ11:00~16:00 O.S/ディナー18:00~21:00 O.S
■TEL: 050-5384-9357(予約専用番号)/080-8383-6016(問い合わせ専用番号)
■店休日:火曜・不定休
■席数:20席
■駐車場:あり
■カード PayPay対応可
■Menu:
【LUNCH】※彩りサラダ、ドリンク付き
■ピッツァランチ 1,500円
■パスタランチ 1,500円
(ピッツァ・パスタは日替わり)
【SWEETS】
黄NTO雲(きんとうん)900円/フルーツ大福まっちゃプリン660円/物見やぐらのシャインマスカットタルト980円/物見やぐらの完熟バナナタルト(チョコ)550円 ほか
※各種ピッツァ、パスタ、肉・魚料理多数
※ドリンク(各種お酒)多数
※コースメニューあり
※テイクアウトあり(オードブルも対応)
※表示価格はすべて税込価格です。
★フルーツタルトメニューは季節によって変わります。
ほか各種メニューについても最新情報はInstagramをご覧ください。
Instagram : https://www.instagram.com/feliche.2012/
「flower style Lazuli(フラワースタイル ラズリ)」Vol.130
「CAFE & LIFESTYLE SHOP BOWWOW」Vol.129
「AND MORE COFFEE」Vol.127
「37 café」Vol.126
「猫野食堂」Vol.125