2023年10月03日
「E.A.D(イー・エー・ディー)」Vol.131
食べて、そして、飲んで。
E.A.Dで非日常にちょっとトリップ

駅が一新し、街中に高いビルが建ち、しゃれた路面店が並ぶ昨今の佐賀。でも昭和感漂う雰囲気のある通りは、ちょっと脇道に入れば健在だ。あった、やっぱり“ザ・都会の隠れ家”が。佐賀駅南口から徒歩で約10分。飲食ビル2階にある『E.A.D』だ。
昔ながらのビルの階段をドキドキしながら上がると、開放的なテラスが。ガラスの扉を開けると、ダンディーな山下健オーナーと明るい笑顔の梶原禎夫シェフが待っていた。

呉服元町で『KEN’S BAR』を営む山下さんが店をオープンしたのは2020年12月。「コロナで夜の営業だけじゃ成り立たなくて。生き残るには昼働くしかないと(笑)。それで感染対策を万全にした店を作ったんです」。
ウッディな雰囲気の中、陽の光が降り注ぐ大きな窓。元からあったレンガの壁にアーチ型のすりガラス。ダクトや配管などがむき出しになった高い天井…。最新のインダストリアルデザインで統一された空間は、外からは決して想像できないオシャレさだ。でも同時に落ち着きを感じるのは…。「ヴィンテージとかアンティークは色あせないのが魅力。でもおしゃれ感もあるでしょ」と山下さん。そして、どこか外国のカフェに入った気分にもなる。そうNYのブルックリンのような。
驚くのは空間だけではない。ホテルや数々のレストランで修業を積んだ梶原さんから繰り出される、美食の数々。イタリアンをメインに、和・洋・中、スイーツ…その美味しさはもちろん、盛り付けの美しいこと!ランチ時は携帯のカメラ音が鳴りやまない。
ランチ時はOLさんや主婦、ディナー時は、お酒をたしなむ男性客やカップル客が多く、昼間からアルコールを楽しむお客さんもいて、思いおもいにそのひと時を満喫している。
カウンターには無数の酒瓶が並び、「全部本物ですしね。カクテルは無限に作れますよ」と語る山下さんの横で、「お酒に合った料理も何でも作れますよ」と笑う梶原さん。まさに無敵な2人!だが、「すべてはお客様に喜んでいただくため。美味しかったよ、また来るねの言葉がどれだけ嬉しいことか」と優しい表情で声をそろえた。


DATA
■住所:佐賀市駅南本町4-24 MAP
■営業時間:(平日)ランチ11:30~15:00/ディナー17:00~22:00(土日祝)11:30~22:00
■TEL: 0952-97-7081
■店休日:火曜、第1月曜・火曜
■席数:テーブル席32席・カウンター7席・テラス席12席
■駐車場:ありなし(※近隣のコインパーキングをご利用ください)
■キャッシュレス対応: 可
■喫煙 テラス席のみ(※ペット可)
■Menu:
【LUNCH】※ミニサラダ、スープ付き
■本日のランチプレート980円
■白いオムライスランチ1,250円
■特製生パスタランチ
(サーモンとキノコのクリームパスタ、アラビアータ~ふわふわチーズのせ など)1,350円~
【おつまみ】※全680円
アスパラのチーズ焼き/タコとジャガイモのガリシア風/バジルポテトサラダ/合鴨のスモーク/紅茶鴨のパストラミ/クリームチーズの生ハム巻き/ハラミの炭火焼き/ハーブ鶏の香草パン粉焼きプレート ほか
【アヒージョ】
カマンベールと自家製ドライトマトのアヒージョ/キノコと魚介の白いアヒージョ/牡蠣とフレッシュトマトのアヒージョ ほか1,420円~
【サラダ】
自家製ドレッシングの季節のサラダ800円/野菜スティック770円/バーニャカウダ自家製アンチョビソース1,320円 ほか
【DESSERT】
バスクチーズケーキ450円/生チョコモンブラン1,200円(セット+300円)/フルーツソフトクリームサンデー680円~/北海道ソフトクリーム320円~/スイーツセット660円~/ドリンクセット220円~ ほか※期間限定デザートもあり
※各種パスタ、ピザ、米料理、肉・魚料理あり
※ドリンク(各種お酒)多数
※コースメニューあり
※テイクアウトあり(オードブルも対応)
※価格は税込
※いずれも原材料高騰により、現在の価格から値上がりする可能性があります。
Instagram : https://www.instagram.com/eadsaga/
2021年12月08日
「居酒屋 わらべ」Vol.120
父子それぞれの想いを料理で表現
鹿島代表の居酒屋、ここにあり


福岡の名店を転々としながら、腕を磨いていた将和さん。休日には父を呼び、食べ歩きを楽しんだ。父はそこでヒントを得て、メニューに取り入れた。現在、人気のもつ鍋も鹿島では先駆け的存在である。父親に憧れ、後を継ぐなんてすばらしいなと感心していると、「父とはぶつかることもしばしばありました」と苦笑いする将和さん。新しいことに挑戦したい息子と現状を守りたい父のスタイルが一致しない。そんな中、コロナ禍に巻き込まれ、店を抜本的に変えることとなり、父は息子にすべてを任せ店を去った。

DATA
■住所 鹿島市高津原3934-6 MAP
※JR肥前鹿島駅から徒歩10分・代行サービスあり
■営業時間 11:30~14:00(ランチ)/18:00~24:00
■TEL 0954-62-9107
■店休日 日曜
■駐車場 あり
■席数 50席(カウンター・テーブル・座敷…すべて半個室)
■カード使用 可
■喫煙 外に喫煙スペースあり
■Menu
【ランチ】(平日のみ)
Aランチ定食700円
(サバ塩焼小、チキンカツ、エビマヨ)
Bランチ定食700円
(サバ塩焼大、豆腐サラダ、小鉢)
※ごはんの量変更可能
※コーヒはセルフサービス
【おすすめ一品】
真ほっけ900円・やきとり皮3本450円~・鶏天からしポンズ800円・カキのアヒージョ900円・イカのアヒージョ1,000円、コリコリミミガーポン酢380円・カキフライ850円・肉にゅうめん700円・和牛ロースステーキ(200g)2,700円 ほか
【刺身】
本日のお刺身880円・タコ刺し550円・鶏刺し(タタキ)780円・馬刺し(赤身・霜降り・レバー・ユッケ・ふたえご・たてがみ)950円~ ほか
【一品もの・サラダ】
チキン南蛮880円・からあげ880円・おまかせ串カツ盛り850円・イカとキノコのバター焼き770円・チキンカツおろしポン酢850円・揚げ出し豆腐(餅)550円・焼き山芋480円・イカしゅうまい750円・豚肉と野菜のせいろ蒸し880円・海鮮サラダ660円・シシリアンサラダ800円・和牛カルビーあぶりサラダ850円 ほか
【ごはんもの】
馬ユッケ丼1,100円・海鮮丼990円・シシリアンライス880円・エビフライカレー780円・玉子雑炊550円・肉うどん750円・冷ざるうどん550円 ほか
ふわふわ出汁巻玉子700円・炙りチャーシュー580円・牛スジと野菜の和風煮込み650円 ほか
【肉・鍋もの】
牛サガリステーキ(200g)1,800円・鶏もも塩焼き880円・牛タン塩焼き980円・和牛ホルモン焼き1,100円・牛すじの煮込み760円・わらべのもつ鍋(1人前)1,250円 ほか
【ドリンク】
鹿島・佐賀の地酒各種(鍋島・能古見・蔵心・光武・幸姫・竹の園 ほか)500円~
※テイクアウトメニューあり(ランチ時はお弁当)
Instagram : https://www.instagram.com/warabe2020/
取材:森泉敦子
2021年11月01日
「あぶり家 壱町(いっちょう)」Vol.119
地元のファンと創り上げた
唯一無二のカジュアル和風居酒屋


「ラーメン屋なのに昼も夜も宴会でしたよ」と笑う福田さん。その間、FC本部がつぶれ、酒屋の建物の老朽化により、大幅改善を迫られた。そこで2018年1月、今の店が誕生した。
酒屋併設の広々とした店内はカジュアルながら、カフェのような雰囲気。当初は人件費削減のためメニューは焼肉のみ。幅広い客層を狙ったが、地元客が離れていったという。


「これから敷地内にバーやカフェを作りたい。ここを“ひとつの町=壱町”にできれば」とピンチをチャンスにしてきた福田さんが底抜けに明るい笑顔で夢を語ってくれた。今後は『あぶり家 壱町』を地元客の憩いの場だけにはしておけないだろう。
DATA
■住所 杵島郡白石町戸ケ里1826-1 MAP
■営業時間 17:30~22:30OS
※テイクアウト受付 14:00〜17:30、受取 17:00〜20:00
※予約状況によりご希望時間に添えない場合がございます
■TEL 0954-65-3157
■店休日 水曜
■駐車場 あり
■席数 カウンター5 テーブル3 座敷6 個室2(座敷・個室は全て掘りごたつ式)
■カード使用 可
■喫煙 不可 外に喫煙所あり
■Menu
【前菜・小鉢】
枝豆ペペロン380円・クリームチーズチャンジャ400円・イカ月見なっとう450円・クリームチーズ味噌漬けクラッカー添え680円 ほか
【刺身】
本日の刺身盛り合わせ1,000円~・天使のエビカルパッチョ900円・馬刺し1,100円・牛ミノ炙り刺し800円 ほか
【焼魚・煮魚】
ブリカマの塩焼き850円・鯛のアラ炊き900円 ほか
【サラダ】
カリカリごぼうサラダ700円・生ハムと温玉シーザーサラダ700円 ほか
【焼物・温菜】
ふわふわ出汁巻玉子700円・炙りチャーシュー580円・牛スジと野菜の和風煮込み650円
ほか
【肉・鉄板】
赤身の肉厚ガッツリステーキ1,500円・牛ホルモン鉄板850円・牛タン塩ネギまみれ1,000円・手ごねハンバーグ880円 ほか
【麺類】
ちょいがけカレー550円・豚骨ラーメン/とり塩ラーメン600円・おまかせパスタ880円・肉うどん650円 ほか
【揚げ物】
和風炊き長芋の唐揚げ650円・マキシマムにんにくフリッター450円・チーズのカリカリ棒450円・豆腐と野菜の揚げ出汁500円 ほか
【コース料理】
焼肉コース/和食コース3,000円~
※飲み放題(2時間制)コース併用 2,000円、単品 2,200円
※コース予約、鉢盛り(5,400円〜)に関しましては原則、前々日までのご予約でお願い致します
(上記金額は全て税込表示の記載)
HP : https://aburiya-iccho.com/
Instagram : https://www.instagram.com/kuracho0325/
取材:森泉敦子
2021年10月01日
「蛮屋~BANYA~」Vol.118
ランチ・カフェ・居酒屋なんでもアリ
栄養と優しさたっぷりのお母さんの味

まずそのメニューの数に驚く。定食、ランチ、焼き鳥、居酒屋、テイクアウトとズラリ。しかもすべてがボリューム満点だ。厨房を預かるのは女性マスターと知りさらにビックリ。


クオリティーの高い定食を満喫していると、「実はカフェタイムをつくりたいんですよ」と末次さん。最近、カウンター席をつくった。女性客とコーヒーやスイーツを楽しみながらおしゃべりがしたい…コロナ禍だからこそ夢をかなえるチャンスが来た、と準備中だ。
親子で営む『蛮屋~BANYA~』。一度聞いたら忘れない店名の意味は、家族中誰も知らないという。昼、カフェ、夜と大忙しの日々になるのももうすぐだろう。期待が膨らむ。
DATA
■住所 佐賀市大財5-8-12 MAP
■営業時間 <火曜~金曜>ランチ:11:30〜14:00/居酒屋・お食事:17:00~22:00
<土日祝>15:00~22:00 ※コロナ禍対応で変わるのでHPをチェックしてください
■TEL 0952-24-6518
■店休日 月曜
■駐車場 あり
■席数 30席 ※コロナ禍対応
■カード使用 カード不可、PayPay可
■喫煙 可
■Menu
【ランチ】
★サラダ・小鉢・みそ汁・ごはん付き
唐揚げ定食・チキン南蛮定食・みつせ鶏親子丼定食880円
ジャンボエビ&カニコロ定食1,000円
ホルモン鉄板定食1,280円
★鮮魚の一品・サラダ・小鉢・みそ汁・ごはん付き
お魚定食・お肉の定食1,000円
★鮮魚の一品・サラダ・小鉢・パイスープ・ごはん付き
パイスープ付きランチ(焼きカレー御膳・オムライス御膳)1,000円~ ほか
【軽食・単品】
やきそば650円・チーズピザ600円・チーズオムレツ620円・山芋鉄板800円・蛮屋ぞうすい530円・たまごチャーハン550円・ごはん&みそ汁セット400円・ごはん&パイスープセット680円 ほか
【テイクアウト】
唐揚げ弁当500円・やきそば600円・チキン南蛮弁当600円・カレーライス600円 ほか
※夜は居酒屋メニューになります(みつせ鶏の焼き鳥ほか一品料理多数)
LINE : https://page.line.me/602hzqgn?openQrModal=true
HP : https://banya1982.amebaownd.com/
Instagram : https://www.instagram.com/banya.saga/
取材:森泉敦子
2021年02月08日
「洋風バル サガんチーノ」Vol.112
佐賀中心街に今日も元気な風が吹く
感染気にせず本格イタリアンを堪能


「全国300店規模の大手飲食店で勤務しているので、コロナでもさほど影響なはい。40歳になり、安定した生活も送れ、家族もいる…」と大いに悩んだという鈴木さん。そんな彼を後押ししたのは奥さまの「楽しいこと、好きなことをしたら?」の一言だった。

店にパーテーションを設置するなど、感染対策を万全に期してのオープン以来、にぎわいを見せていたが、再度コロナ波の到来。しかし夜のメニューを昼でも楽しめるように、営業時間を変更した。「活気がないと嘆くより、活気を作る側になりたい」と意気込む鈴木さん。全国転勤にも終止符を打ち、「出身地の山口と似た匂いがする佐賀が大好き」と笑う。
実は鈴木さん、若い頃は大阪で声優の仕事をしていたそう。当時かけ持ちしていたバイトの一つが、飲食業界への入り口となったとんかつ屋だったという。なるほど、店よし、料理よし、声よしの三方よし?女性客が多いのもおおいにうなずける。いや、グルメなお一人様男性客も多いともいう。これは食べにいってみないと。

DATA
■住所 佐賀市白山1-2-21 MAP
■TEL 0952-23-9990
■営業時間 11:30~21:00OS、~22:00
■店休日 月曜
■駐車場 近隣にコインパーキングあり(※会計時、駐車券提示で割引あり)
■席数 60席
■カード使用 可
■喫煙 不可
■Menu
【Food】特製ハンバーグプレート1,200円、チキンハーブパン粉焼きプレート1,200円、王道マルゲリータピザ900円、今月のパスタ赤・白1,000円、唐津産カキのグラタン450円、ムール貝の白ワイン蒸し550円、舌平目のムニエル1,000円 ほか
【Drink】ビール・ワイン・サワー・ソフトドリンク450円 ※飲み放題2時間1,800円 ほか
【Take Out】※受付21時まで
スペシャルコースセット(7種)4,000円、サラダ(生ハム・シーザー・地中海)各400円、ローストビーフ500円、今月のパスタ赤・白1,000円、ピザ(マルゲリータ・やみつきニンニクのハッスルピザ)1,000円、チキンバー&ポテトフライ500円 ほか
※すべて価格は税込
取材:森泉敦子
2020年11月05日
「レストランバー かんじんかなめ」Vol.109
ランチから深夜まで、食べて、飲んで
同業者も一目置く隠れ家的ごはんバー

まさにうなぎの寝床。外からは想像できない広々とした一軒家だ。ウッディ感あふれ、梁がむき出しの高~い天井、2階に上れば三角屋根の遊び心をくすぐられる屋根裏的スペースが。店の奥には落ち着いたバーカウンターもあり、一体何屋さん?といった雰囲気。


またオムハヤシも一味違う。卵とライスを混ぜ、それを焼く。普通、卵とライスの間に半熟の空気があるが、一体感のある食感だ。しかもお米一粒一粒に卵がふわっとコーティングされているよう。百﨑さんの技術でしか表せない逸品だ。
創意工夫であふれる定食屋であり、居酒屋でもあり、バーでもある『かんじんかなめ』。 夜は営業を終えた飲食の同業者が、締めのご飯を食べによく訪れるという。「さながら深夜食堂ですよ」と笑う百﨑さん。やはり横の繋がりが証明しているホンモノのお店だ。
DATA
■住所 佐賀市呉服元町2-29 MAP
■TEL 0952-25-5684
■営業時間 11:30~14:00(ランチタイム ※土日休み)/18:00~翌3:00(火曜~木曜、日・祝日)
■店休日 月曜
■駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
■席数 69席(テーブル、カウンター、個室あり)
■カード使用 不可
■Menu
【ランチ】
■組み合わせ自由!!選べる鉄板プレートランチ1,000円(ライス・サラダ・スープ・ドリンク付き ※おかわり自由)
ハンバーグまたはチキンステーキ+エビフライ・白身フライ・串カツ・メンチカツ・唐揚げ・カニクリームコロッケ
【ごはんもの】
牛すじカレー(トッピング多数)580円~/スパゲッティ各種780円/ふわとろオムライス・オリジナルオムハヤシ・野菜たっぷりシシリアンライス730円~/ミックスピザ780円/フランスパンのココット焼き500円 ほか
【鉄板料理&名物ハンバーグ】
サイコロステーキ980円/ガーリックチキン580円/せせりの塩ダレ鉄板500円 ほか
ハンバーグ(180g)680円/ジャンボハンバーグ(400g)1,380円(セットメニュー・トッピングあり)ほか
【一品料理】
女性人気!ぷりぷりサクサクエビマヨ780円/ふわふわチーズオムレツ650円 ほか揚げ物・おつまみ・サラダ多数
※ドリンク・デザートメニューあり
※価格は税別
【テイクアウトメニュー】
ハンバーグ弁当、油淋鶏弁当、鶏テリヤキ弁当600円、ステーキ弁当1,000円(税込)
取材:森泉敦子
2020年06月05日
「駅前ワイン食堂BIBI」Vol.104
気分は駅前ヨーロピアン!
こじゃれたバルで気軽にワインを

車社会・佐賀、気が付かぬまま通り過ぎることも多々。オープンして6年目の『駅前ワイン食堂BIBI』ではサラリーマンをはじめ、男女半々の割合で日々にぎわっているという。コロナ禍が収束しつつある、初夏の1日。笑顔が眩しいイケメン衆が出迎えてくれた。
「ワインを知らない佐賀人の入り口になれば」と語るのは、実家が肉屋で飲食店4店舗を経営する代表の吉富大介さん。店は地酒バー、炉端焼き…とタイプは違うが、コンセプトは“今まで佐賀になかった店”。新しいモノが根付きにくいと言われる佐賀の地で、「町の活性化につなげたい」と店も名前や内装を変えるなど、常に進化に挑むチャレンジャーだ。

肉はもちろん素材は佐賀県産にこだわり、ワインとのマリアージュを最大限に引き出すメニューづくりを心掛けているという。コロナの収束を願うばかりだが、大好評のテイクアウトにワンコイン弁当など今までにない可能性も見出し、手応えを感じていると皆さん。
ちなみに『駅前ワイン食堂BIBI』や他の店舗にはすべてこっそり佐賀弁を混ぜているそう。BIBI…?佐賀愛も感じられる、オシャレな駅前スタイル、新しい日常に取り入れてみては?
DATA
■住所 佐賀市駅南本町6-7 MAP
■TEL 0952-20-0819
■営業時間 11:30~13:30OS/17:00~23:30OS
■店休日 不定休
■駐車場 なし
■席数 42席(カウンター・テーブル)
■カード使用 可
■喫煙 可
■Menu
【ワイン】
グラスワイン500円、フリードリンク(120分飲み放題)2,500円 ※ボトル3,000円~
【前菜】
フレッシュトマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ450円、オリーブの3種盛り400円、生ハム・パルミジャーノのシーザーサラダ880円ほか
【メイン】
佐賀産有田鶏の香草焼き1,000円、佐賀牛のグリル1,680円ほか
【パスタ・リゾット・ピザ】
揚げ茄子のボロネーゼ1,100円、ゴルゴンゾーラのクリームリゾット、トマトソースとゴーダ&モッツァレラ950円
【おつまみ】
チーズ各種390円~、盛り合わせ1,000円、ドライイチヂクとクリームチーズ500円ほか
【週替わりランチ(サラダ・スープ・パンorライス付き】
パスタランチ850円、気まぐれランチ950円、ハーフ&ハーフランチ980円
■テイクアウト■(15:00~20:00)
前菜の盛り合わせ(6種・2~3人前)1,800円、晩酌セット(前菜の盛り合わせハーフと赤・白のカップワイン付き)1,500円
※前菜、メイン、パスタ、ピザほか、店内メニューもテイクアウト可能
取材:森泉敦子
2020年04月06日
「炭火 もも焼き専門店 ぢどりや 焔」Vol.103
本場宮崎以上の“地鶏のもも焼き”!
佐賀・鍋島に全国各地からファンが集結

…との佐賀グルマンの熱いメッセージを受けて訪ねた『ぢどりや 焔』。佐賀市中心部から車で20分ほど、郊外の鍋島町にある。
外観は入りやすい居酒屋風だが、扉を開けると木目を基調としたシックな店内。「大人が楽しめる店にしたかったんですよね。若い子たちがただワイワイ盛り上がるのが苦手で…」と率直に語るのは、店主の大野優介さん。

食べるのが大好きな大野さんは特に宮崎の地鶏のもも焼きにハマった。休みがとれると宮崎に出向き、ひたすらもも焼きを食べまくったという。「もも焼きはシンプル。素材、焼き方、味付け、の塩梅で店の個性が出るし、客も好き嫌いが出る」。
店に通ってはカウンター越しから、オーナーに焼き加減を学び、一方、個人の畜産農家を訪ねるなど、熱心に研究。2015年3月オープン時には、個人のおばあちゃんが営んでいる畜産農家にずいぶんお世話になったという(今は故人)。現在は佐賀県産の地鶏を使用。地元の人はもちろん、出張客にも人気の店に。
本場・宮崎からわざわざ家族連れで訪れるリピーターも多いという。

「自分の舌と感覚のみでやっていますね」と語る感覚派の大野さんと、カウンターでおしゃべりするのも一興。顔出しNGということで残念だが、イケメン!ノリよし。楽しいひと時が過ごせそうだ。
DATA
■住所 佐賀市鍋島3-5-15コスモ壱番館1F MAP
■TEL 0952-33-1344/080-1731-4234
■営業時間 18:00~24:00OS
■店休日 不定休
■駐車場 6台
■席数 30席(カウンター・小上がり)
■カード使用 可
■喫煙 可
■Menu
■炭火もも焼き980円(通常の約1.8倍のビックサイズは1,380円)■各串モノ100円~■店主おまかせ串盛り350円 ■温玉のせシーザーサラダ(2~3人前)580円 ■あぶりレバ刺し780円 ■赤鶏の湯引き刺し680円 ■朝引き鶏のとりワサ580円 ■エビとアボカドのわさびマヨ和え580円 ほか
【宴会プラン】
2,500円~3,500円(※飲み放題・2時間は+1,500円)
【揚げ物】
■とりハラミの唐揚げ480円 ■砂ズリの天ぷら400円 ■大根の唐揚げ400円 ほか
【ご飯・麺】
■とり釜めし750円 ■とりぞうすい580円 ■とりガララーメン580円 ほか
【ドリンク】
■生ビール500円~ ■焼酎グラス400円~、■地酒400円~(天山・超辛口等)■ワイングラス400円/ボトル2,000円 ■ソフトドリンク250円 ほか
取材:森泉敦子
2020年03月04日
「居酒屋 兜野(かぶとや)」Vol.102
これこそ究極の“映え”メニュー!
インパクト抜群の兜焼

店主の立部誠一郎さんが『兜野』をオープンしたのは2018年3月。外はカリッと中はフワッと、水蒸気と熱風によるスチームコンベクションという調理法で仕上げた、この名物料理!現在、同じく人気メニューとして双璧をなす、『鉄板ハンバーグ』も同じスチームレンジで調理をしているという。

小料理店に勤める母の背中を見て育ち、ボスであるマスターに憧れていた立部少年。高校の野球部の仲間たちに料理をふるまった。部活が終わった後は、小料理店で母と一緒に厨房に立ち、マスターの包丁さばきをひたすら見て、調理を学んだ。「いずれマスターのようにカッコいい料理人になりたい」と夢がふくらみ、高校卒業後、企業に就職し社会勉強をしながら、夜はバーで接客の技を磨いた。
20代前半で「あえて一番難所とされる日本料理から始めたい」と寿司屋に弟子入り。ただでさえ厳しい世界だったものの、「振り返れば、いつも二足のわらじ状態だったんですよね」と立部さん。レストランと寿司屋、魚屋と居酒屋…とひとつのジャンルにしばられることなく、一日中懸命に腕を磨いた。

DATA
■住所 佐賀市中央本町7-8 MAP
■TEL 080-1768-5929
■営業時間 11:30~13:30OS/17:30~23:00OS
■店休日 日曜
■駐車場 なし(近隣にコインパーキングあり)
■席数 30席(カウンター・テーブル・小上がり)
■カード使用 可
■喫煙 可
■Menu 【ランチ】
■海鮮丼1,300円 ■ステーキ丼1,300円 ■海鮮ユッケ丼850円 ■野菜カレー丼800円 ■鳥天丼650円 ■茶そば600円 ほか
【魚】
■刺身盛り合わせ(2人前~)1,600円~ ■海鮮カルパッチョ1,000円 ■ホッケ焼き900円 ほか
【サラダ】
■豆腐サラダ600円 ■ジャコサラダ550円 ほか
【焼き物】
■ネギ塩牛タン700円 ■牛カルビ焼き900円 ほか
【一品もの】
■チキンステーキ800円 ■ホルモン鉄板700円 ■牛すじ煮込み700円 ■だし巻き卵600円 ■揚げだし豆腐500円 ほか
【揚げ物】
■鶏唐揚げ600円 ■ちくわ磯部揚げ450円磯辺揚げ450円 ■にんにく丸揚げ400円 ほか
【麺】
■塩焼きそば(温玉のせ)700円 ■茶そば650円 ほか
【デザート】
■アイス各200円 ■ミニたいやきアイス添え300円
※おつまみ、おにぎりなどサイドメニュー多数
【ドリンク】
■生ビール500円~ ■焼酎グラス500円~、ボトル2,000円~ ■地酒500円~ ほか
取材:森泉敦子
2019年12月28日
「本格炭火焼ダイニング 焼人 義」Vol.100
旬のレアな食材が楽しめる
こんな佐賀平野にポツンと一軒家?


なぜ、平野のど真ん中に店を?との質問には「串を焼くと香ばしい匂いがどこまでも広がっていくじゃないですか。宣伝しなくていいいと思って」とニヤリ。実際、近くの小学校まで匂いが流れ、教員たちや子どもたちの親もこぞって店に通っているという。
『焼人 義』はただの炭火焼のお店にあらず、何と言ってもその創作とレアな食材が特長だ。鹿児島産のダチョウの刺身や、うなぎやさんまの魚串、わさびシュウマイ串にサーモンタルタル串…。手羽先は1本1本骨を抜いて焼くなど細かいところもこだわっている。

その顔の広さで、各地に出向き旬でレアな食材を仕入れ、よっしーさん流の創作料理で客たちを驚かせる。彼らは「今度来たら、あれを食べよう」とまた決めて帰るという。必然的にリピーターが増え、子連れのママからお年寄りまで客層は幅広い。アクセスの良さから、町内外からファンが来店するんだとか。今年中には店を増床し、鉄板焼きやしゃぶしゃぶも手がけたいというよっしーさん。地元愛の強さが、味にあふれているのだろう。
DATA
■住所 佐賀県杵島郡江北町山口1016-1 MAP
■TEL 0952-65-1298
■営業時間 18:00~23:30OS
■店休日 不定休
■駐車場 あり
■席数 35席(カウンター7席・テーブル8席×2・個室座敷×3最大20名まで)
■カード使用 不可 ※PayPay使用可
■Menu 【串もの】※価格は税別表記です
鶏串100円~/豚串150円~/野菜串100円~/魚串・うなぎ400円、さんま300円/創作串・サーモンタルタル串300円/エビ巻きバジル串300円/わさびシュウマイ串250円
【炭焼】
和牛ステーキ1,200円/おへそのまちの豚カルビ850円/季節の魚500円~/焼明太400円ほか
【揚物】
義唐揚げ600円/ネギダレ手羽600円/さつまチーズボール揚げ500円ほか
【刺身】
ずり刺600円/地鶏たたき800円/盛り合わせ(1人前)1,200円~/馬刺しユッケ980円ほか
【一品】
和牛すじの煮込み680円/にんにくアヒージョ450円/つくね揚げポン500円/牛ハツスモーク980円ほか
【鉄板】
伝説のもやし炒め380円/特製ブタキム600円/山芋鉄板650円/トマトチーズ鉄板700円ほか
【鍋】
牛タンしゃぶ鍋(2人前)2,980円/和牛すき焼き鍋(1人前)2,500円/豚ミルフィーユ鍋800円/海鮮火鍋1,500円/鳥ちゃんこ鍋1,000円ほか
【ごはん・麺類・汁もの】
江北風そばめっし600円/義リアンライス600円/紅生姜チャーハン500円/義クッパ500円/タイ風焼そば600円/田中畜産牛肉店さんのとってもおいしーいカレー980円ほか
【ドリンク】
生ビール500円/グラスワイン500円/日本酒600円~/焼酎ボトル2,000円~/カクテル各種500円/ソフトドリンク300円/デザート(アイス)350円 ほか
★Instagram
https://www.instagram.com/p/BkSGRNOgv6E/
取材:森泉敦子