2012年06月01日
Vol.14 タイマーカリフォルニアキッチン ※「TIMERの宿」として有田町に移転しました
食材の可能性に向き合い地方から世界へ
枠にハマらない、本能が欲する料理を
「シンプルながらも美味しく、そして楽しくて個性ある料理を作りたい」。日本料理を学び、カリフォルニアで7年修行を積んで帰郷、シェフの高岡盛志郎さんが店をオープンしたのは、ちょうど一年前。
地産地消はもちろん有機野菜を使い、素材の持ち味を最大限に生かし、そこにイタリアンやフレンチの技法を取り入れたものがカリフォルニア料理の原点だ。60年代後半に生まれ、進化を遂げ、現在では各シェフによる独創的な料理として定着。素材をあらゆる技法で調理し、自由な発想で盛り付けた一皿は、アートの領域まで達しているといってもいい。
カリフォルニア料理とは…?頭で最初に抱いていた疑問符は、その料理を一口食べれば一気に吹き飛ぶ。あくまでも、カリフォルニア料理の原点を追求していきたいと語る高岡さん。店をオープンさせるにあたり、佐賀を選んだのは故郷だから、という理由だけじゃない。大地が生んだ豊富な食材、地元に根付いたこだわりの生産者…。地元の食材にとことん向き合う、という点では佐賀とカリフォルニアに全く差はないと、高岡さんは語る。
佐賀の食材が、高岡さんの手にかかるとどんどん新しい美味しさに変化してゆく。カボチャの花に白石レンコンが入っているなんて…。確かにそこに差も枠もない、自由で、ただ美味しい。そして食材の力強い味が体に染み込んでゆく。また楽しいのだ。高岡さんによる唯一無二の“地方料理”。…魅力的!! とにかく行ってみて、食べてみてというしかない。
DATA
■住所 佐賀県佐賀市松原2-13-19 MAP
■TEL 0952-65-1536
■営業時間 11:30~14:00(OS)、18:00~21:30(OS)
■店休日 日曜
月曜は「勉強会」、火曜は「料理教室」を開催
■席数 14席(カウンター4席)
■カード使用 不可
■駐車場 なし
■Menu カリフォルニアデリランチ1,200円、祐徳稲荷の椎茸のクリームリゾット1,300円、唐津産スズキの片面焼き3種のキャベツ添え2,000円、ワインペアリングコース(スパークリング・赤・白)1,200円、ゴボーのガトーショコラ500円ほか
※コース料理の予約は予算に応じます。